Traadd
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主にクラシックで使われてきたバス・クラリネットをジャズに持ち込むなど、ジャズ史においてもっとも革新的な演奏家のひとりとしてその名を刻むマルチ・リード奏者Eric Dolphyが、唯一〈Blue Note〉に吹き込んだ1964年の作品。全曲オリジナルで構成されたEric Dolphyの思い描く世界観のなかで、当時新主流派と呼ばれていた面々がそれぞれの個性を表現する。Miles Davisクインテットでも活動していたTony Williams(当時若干19歳)によるジャズ・マナーにとらわれない鋭いドラミングと、Bobby Hutchersonが奏でるヴィブラフォンによって研ぎ澄まされたメタリックな音空間が広がり、アルト・サックス/バス・クラリネット/フルートを使い分け、腰のある音色と独特のフレージングでEric Dolphyが息を吹き込み、Freddie Hubbardのトランペットが朗々とそれに呼応する。奇妙なテーマ、独創的なアドリブ、変拍子によって、調性や音階、リズムといった曲の輪郭がぼやけ、アートワークに写る時計の針が指すように今どこにいるのかよくわからないトリップした感覚に陥り、その奇妙なテーマでさえ戻った時には不思議な安堵感/覚醒感を覚える。チャーリー・パーカーのコピーからフリー・ジャズの入口にたどり着くまでを、36歳の若さで亡くなるまで駆け抜けた天才による、伝統(tradition)と革新(innovation)、調性と無調性が一体となった孤高の音楽。
Specification
フォーマット:LP
Notice
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コンディション表記について:
[ジャケット/Sleeve]
S:新品未開封
M:新品同様のとても綺麗な状態
NM:少し使用感が見られる、新品同様の綺麗な状態
EX:薄い擦れが見られるものの、中古盤としては概ね綺麗な状態
EX-:薄い擦れやシワ等、少し使用感が見られるものの、中古盤としては概ね良好な状態
VG+:裂けや擦れ、シワ等、使用感が見られる状態
VG:裂けや擦れ、シワ等、使用感が目立つ状態
[レコード/Media]
S:新品未開封
M:新品同様のとても綺麗な状態
NM:少し使用感が見られるものの、新品同様の綺麗な状態
EX:薄い擦れ、音にほぼ影響のない程度の傷等、少し使用感が見られるものの、中古盤としては概ね綺麗な状態
EX-:薄い擦れ、音にほぼ影響のない程度の傷等、使用感が見られるものの、中古盤としては概ね綺麗な状態
VG+:擦れ、音に影響がある傷が少しある、使用感が感じられる状態
VG:擦れ、音に影響がある傷が多数ある、使用感が感じられる状態
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